ONE OUTS

1999年、プレーオフシーズン。長年に渡ってプロ野球チーム「埼京彩珠リカオンズ」に所属する天才打者・児島弘道は、一度も優勝経験がなく、「実力や運ではない何かが足りないから優勝できない」も悟っており、優勝に必要な何かを探すため沖縄で二軍ピッチャーの中根とトレーナーの木野崎と共に自主トレーニングに励んでいた。そこで児島は、諸々の事情から賭野球「ワンナウト」で無敗を誇るピッチャーであり、天才勝負師の渡久地東亜と出会う。1度目は完敗したものの、リベンジのワンナウト勝負の末、ルールを逆手にとった捨て身の戦法で勝利をもぎ取った児島は、自分自身が「普通の野球とは違う勝負の方法」で勝利したことから、渡久地の勝負哲学を正しいと認め、チームに足りないものがこれだと悟ったことからも、リカオンズ優勝のため入団を要求し、彼は敗者としてこれを引き受ける。
万年Bクラスの弱小球団であるリカオンズに入団した渡久地は、オーナーの彩川恒雄に、完全出来高制の年俸契約「ワンナウツ契約」を提示する。チームの勝利に全く興味がなく球団売却のために黒字幅を大きくしたい彩川は、渡久地から金を巻き上げる魂胆からも一石二鳥を感じ、明らかに投手側に不利な契約を快く引き受ける。しかし、彩川の予想とは裏腹に渡久地は類稀なる勝負勘と制球力で、三振の山を築き、億単位の推定年俸を稼いでいく。
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